当法人について

ご挨拶

当法人は、理事長である白井大志の現在も続く闘病を原点としています。

2022年11月に希少がんと診断された白井は、今なお続く治療生活の中で、社会復帰への展望が何度も揺らぐ厳しい現実に直面しました。心身ともに疲弊し、一度は治療への専念も考えましたが、創設メンバーでもある友人たちの温かい共感と「一緒に活動しよう」という言葉が、再び前へと突き動かしてくれました。

自身の痛みや葛藤、孤独、そして希望のすべてを、同じ境遇にいる方々の支えに変えたい。その一心で、2025年9月2日に「一般社団法人がんキャリア社会連携センター」を設立し、「がんサバイバーによる、がんサバイバーとご家族のための支援」という新たな挑戦を始めました。がんを経験した方々が、その能力を最大限に発揮し、社会の貴重な担い手として輝き続ける未来を目指します。

本WEBサイトが、貴社と私たちの新たな協業の契機となり、がんと共に生きる社会の実現に向けた一助となれば幸いです。

社会的背景

生涯で2人に1人ががんに罹患する日本。医療の進歩により、がんは「不治の病」から「長く付き合う病」へと変化し、多くの方が治療と仕事の両立という課題に直面しています。

しかし、診断を機に約2割の方が離職・廃業を余儀なくされているのが現状です(厚生労働省 2020年)。長期にわたる治療費の負担も重く、経済的な理由から仕事を諦めざるを得ないケースも少なくありません。

これは個人の問題に留まらず、深刻な人材不足に直面する企業にとっては、経験豊かな人材の流出に他ならず、社会全体にとって大きな損失です。

私たちの目指すもの

治療と仕事の両立に悩み、その能力を発揮しきれていない、がんサバイバーの方々がいます。

私たちは、そうした方々が治療と両立しながらその能力を最大限に発揮し、社会の貴重な担い手として活躍し続ける未来を目指して設立されました。これは、個人の尊厳を守ると同時に、人材不足という社会課題に対する一つの解であると確信しております。

理事・監事

理事長白井の想いにご賛同いただき、各分野で地域を支える専門家が集結しました。皆様の知見とネットワークが、私たちの活動に不可欠な力となります。

理事長 白井 大志
一般社団法人がんキャリア社会連携センター 理事長。自身の2年以上に及ぶ現在も続く闘病生活の中から、がんと共に生きるあり方を模索し、同じ境遇の人々を支えたいとの想いで法人を設立。

専務理事 松屋 哲雄
社会福祉法人 仁和会 理事長。福祉の現場から、人が人を支える社会のあり方を追求。当事者に寄り添う地域共生モデルの構築を目指す。

理事 佐藤 俊輔
株式会社鈴木コーヒー 代表取締役。「コーヒーの力で人々の人生を感動で満たす」をテーマに地域貢献を実践。一杯のコーヒーがもたらす安らぎのように、当事者が心穏やかに過ごせる社会の実現を目指す。

理事 若桑 正樹
株式会社アイビーシステム 代表取締役、公益社団法人日本青年会議所 新潟ブロック協議会 2025年度会長。「人」と「コンピューター」の新たなコミュニケーションを創造するとともに、JC活動を通じて地域社会の発展に貢献。テクノロジーと地域貢献の両面から、誰もが活躍できる社会を目指す。

理事 金子 専
株式会社ウイズダム 代表取締役。若者の力で地元企業と新潟を活性化させる活動を展開。次世代を担う人材育成の視点から、誰もが挑戦できる社会の実現を目指す。

監事 近藤 信
税理士法人近藤まこと事務所 代表社員。自身もがんサバイバー。新潟で生まれ育った経験から、地元で懸命に事業を営む人々を支えることに情熱を注ぐ。税務の専門家として、また同じ経験を持つ当事者として、新潟の企業の持続的な繁栄を支援する。

概要

法人名
一般社団法人がんキャリア社会連携センター

所在地
〒950-2076 新潟県新潟市西区上新栄町2丁目14番46号

電話番号
025-269-8270

設立
2025年9月2日